完璧な論理と言いますのは、素晴らしいカクテルを生み出すための
手順や技術を支える論理のことです。
薄っぺらな論理しか持ちあわせていないのなら
きっと、カクテルも薄っぺらな物になるに違いありません。
そして魔法とは、お客様の心を読む“目”の事です。
気の利いた会話や、さりげないおもてなしで得られるその場の“くうき”は
このうえない隠し味となり、カクテルにエネルギーをあたえます。
ここでは、その論理と魔法については説明いたしません。
その事については別の機会にご説明します。
ギムレットはシンプルなカクテルですから
材料はよく吟味しなければなりません。
もし、上等なジンとフレッシュなライムが手元にあるのでしたら
美味しいギムレットが出来る可能性があります。
まず、下準備といたしまして
ジンを冷凍庫で-20℃近くまで冷やします。
ライムも乾燥しなうようにラップなどに包み冷蔵庫で冷やして下さい。
もちろんカクテルグラスも冷やして置かなくてはいけませんね。
そして、全ての材料のコンディションがととのいましたら、
いよいよギムレットを作ってみましょう。
ドライジン------------------60ml
フレッシュライムの搾り汁----------1〜2ティースプーン
まず、半分に切ったライムをスクイーザーで搾ります。
この時、ライムの皮から出る油分が搾り汁に混ざらないようにして下さい。
この油分を積極的に使うカクテルも幾つかありますが、
このギムレットには禁物です。
皮から出る油分で、なにやら苦いものになってしまいます。
つぎに、シェイカーに氷の塊を幾つか入れ、シェイカー自体を冷やします。
本当はここで水を加えて氷を洗うのですが、家でお作りになるのでしたら
いっそのこと、氷ではなくジンで洗ってしまいましょう。
洗うと言いましても、ほんの少量のジンで十分です。
洗い終わりましたら、もったいないなどと言わずに捨てて下さい。
よくシェイカーの水分を切りましたら、レシピ通りの量のジンを注ぎます。
そして先ほど搾っておいたライムの搾り汁をバースプーンで計り
シェイカーに注ぎます。
シェイカーを組み立てたら、力強く10回〜20回ほどシェイクして下さい。
そして素早く冷蔵庫のカクテルグラスを取り出し、
一気にシェイカーの中身を注ぎ入れます。
以上の事をスムーズに出来れば、まずは合格点です。
さて、お味の方は・・・
レイモンド・チャンドラーの事をお好きな方なら ご存じかと思いますが、瓶詰めのライムジュースを使った古典的なレシピも存在します。 このボトルが、あの有名な【ローズのライムジュース】なのですが、 残念ながら日本には輸入されていません。 もし、ローズ社のライムジュースに出会う機会がありましたら 是非、テリー・レノックスのレシピを試して頂きたいと思います。 【ジンとローズのライムジュースを半々に、他には何も入れない、 マティニなんかとてもかなわない】
テリー・レノックスのレシピを借りるならばこうなります。
ただ、このままのレシピで作りましても ※近い所ではハワイの【ABCストアー】などに売っています。 |